はじめに

クレジットカードは「支払い手段」として使うもの──
多くの人がそう思いがちですが、実はそれだけではありません。
カードには“見えない特典”が数多く備わっており、なかでも注目すべきなのが「保険」と「補償」です。
たとえば、旅行中のケガや病気に対応する保険、盗難時の損害補償、商品購入時の破損リスクに備えるショッピング保険など、
思いがけないトラブルに対応してくれる“お守り的な存在”になってくれることもあります。
私自身も、ある時期にクレジットカードに付帯する保険のありがたみを強く実感した経験があります。
それまでは完全にノーマークでしたが、いざというときに助けられたことで、カードの価値を見直すきっかけとなりました。
この記事では、クレジットカードに付帯する代表的な保険・補償の内容と、実際に役立つ活用法、注意すべき点までをわかりやすく紹介していきます。
「もしも」に備えて、あなたのカードをもう一度見直してみませんか?
クレジットカードに付帯する主な保険・補償とは?

クレジットカードには、カード会社によって様々な保険や補償サービスが付帯しています。
ここでは代表的なものを紹介します。
海外旅行傷害保険
海外旅行中にケガや病気になった場合に、治療費や入院費を補償してくれる保険です。
補償内容には死亡・後遺障害、救援者費用、賠償責任、携行品損害なども含まれることがあります。
国内旅行傷害保険
国内旅行中の事故に対して補償される保険です。
ただし、対象となるカードは一部のゴールド・プラチナカード以上に限定されていることが多い点に注意が必要です。
ショッピング保険(動産総合保険)
カードで購入した商品が、破損・盗難などの被害にあった場合に補償される保険です。
補償対象期間は購入日から90日以内が一般的で、自己負担額(免責金額)が設定されていることもあります。
紛失・盗難補償
カードの不正利用に対する損害を補償してくれる制度です。
カード会社にすぐ連絡すれば、届け出た日からさかのぼって60日以内の被害までカバーされるケースが多いです。
キャンセル補償(ごく一部)
ごく一部のカードには、旅行やイベントのキャンセル費用を補償してくれるサービスがついています。
対象カードは限られていますが、高級カードや招待制カードに搭載されていることが多いです。
次の章では、補償を受けられる条件に大きく関わる「自動付帯」と「利用付帯」の違いについて解説します。
自動付帯と利用付帯の違いに注意

クレジットカードの保険を語るうえで、必ず押さえておきたいのが「自動付帯」と「利用付帯」の違いです。
この違いを理解していないと、「カードを持っていたのに補償されなかった…」という残念な事態につながりかねません。
自動付帯とは?
カードを所持しているだけで保険が有効になる仕組みです。
特別な手続きや支払い条件は不要で、対象期間中であれば自動的に補償が適用されます。
【例】海外旅行中に病気になった場合 → 持っているだけで補償対象に。
利用付帯とは?
特定の支払いにカードを使ってはじめて保険が適用される仕組みです。
たとえば、「旅行に関する費用(ツアー代・航空券・交通費など)」をカードで支払っていないと補償されない、というケースです。
【例】旅行代金を他の方法で支払った → 利用付帯の保険は無効になる可能性あり。
混在しているカードもある
一部のカードでは、「死亡・後遺障害は利用付帯」「治療費は自動付帯」など、補償の内容ごとに付帯の条件が分かれている場合もあります。
旅行時は支払い手段を明確に
特に海外旅行の際には、旅行代金や交通費の支払いに使うカード=補償のあるカードを意識して選ぶことが大切です。
知らずに使った別のカードに保険がなかった…というケースは意外と多いのです。
次の章では、実際の補償内容や金額の目安を、カードの種類別に整理してみましょう。
実際どれくらい補償される?内容と上限の例

クレジットカードに付帯する保険や補償には、それぞれ補償内容と上限金額が設定されています。
ここでは代表的な補償の種類ごとに、一般的な金額の目安をご紹介します。
海外旅行傷害保険(例)
補償内容 | 一般カード | ゴールドカード以上 |
---|---|---|
傷害死亡・後遺障害 | 1,000万円前後 | 3,000万円〜5,000万円 |
傷害治療費用 | 100万円前後 | 300万円〜500万円 |
疾病治療費用 | 100万円前後 | 300万円〜500万円 |
賠償責任 | 2,000万円前後 | 3,000万円〜1億円 |
携行品損害(自己負担あり) | 10〜20万円 | 30万円程度 |
救援者費用 | 100万円前後 | 200万円〜300万円 |
※保険会社やカード会社により異なるため、実際の利用時は各社の規約を確認してください。
ショッピング保険(動産総合保険)
項目 | 内容 |
---|---|
補償上限額 | 年間50万円〜300万円程度(カードの種類による) |
補償対象期間 | 購入日から90日以内が一般的 |
自己負担(免責) | 1事故あたり3,000円程度が多い |
補償対象 | 破損・盗難など(自然故障や紛失は対象外の場合あり) |
紛失・盗難補償
- 不正利用による損害に対して補償される
- 多くのカードでは届け出日から60日以内の被害が対象
- 早めの連絡・本人確認が重要
このように、補償の内容はカードのランクによって大きく差があります。
次章では、こうした補償が実際にどう役立つのか?リアルな活用シーンを紹介していきます。
こういうとき役に立つ!補償のリアルな活用例

クレジットカードの保険や補償は、「いざというとき」に真価を発揮します。
ここでは実際にありがちなシーンをもとに、どういったケースで補償が活きるのかを紹介します。
1. 海外で病院にかかった(海外旅行傷害保険)
海外で突然の体調不良やケガ。
現地の医療費は高額になりがちですが、カード付帯の保険で数十万円〜数百万円がカバーされることがあります。
2. 財布ごとカードを盗まれた(紛失・盗難補償)
現地でスリ被害に遭い、カードが不正利用されたケース。
カード会社へすぐに連絡し、60日以内の損害として補償対象に。
利用明細を確認し、被害額の全額が戻ってきたという事例も。
3. 買ったばかりの商品が壊れた(ショッピング保険)
ネットで購入した商品が届いた直後に破損。
自己負担(3,000円程度)で新品と交換対応されたというケースも。
動産総合保険があるおかげで、買い物時の不安が軽減されます。
4. 航空便キャンセルに遭遇(キャンセル補償)
家族の急病で旅行を中止。
一部の高ランクカードでは、キャンセル費用の一部が補償される制度があり、実際にホテル代のキャンセル料が支払われたという例も。
このように、カード付帯の保険は「旅行」「買い物」「盗難」「トラブル」など、日常のさまざまな場面で活躍します。
次章では、過信してはいけない“補償の落とし穴”や注意点について解説します。
注意点|過信は禁物!補償の対象外・落とし穴

クレジットカードの保険や補償はとても頼もしい存在ですが、「万能ではない」ことも知っておくべきポイントです。
ここでは見落としがちな注意点や対象外となるケースを紹介します。
1. 泥酔や過失による事故は対象外
お酒に酔って転倒したり、注意不足による事故など、本人の過失が大きいと判断されるケースは補償の対象外になる可能性があります。
2. 病歴や既往症のあるトラブルは補償されない場合も
たとえば持病による発作や、過去に診断されていた病気の悪化などは旅行傷害保険では補償対象外となることがあります。
3. 保険の報告には期限がある
多くの場合、事故発生日から30日以内などの期限内に連絡・手続きをしなければ補償が受けられないことがあります。
被害にあったらすぐカード会社へ連絡を!
4. 他の保険との“二重補償”には制限あり
すでに他の保険(旅行保険・医療保険など)に加入している場合、補償額の調整が入ることがあるため、すべての金額がもらえるとは限らない点も覚えておきましょう。
5. 書類の準備ややり取りに手間がかかる
保険金請求には診断書・領収書・状況説明書などの細かい書類が必要な場合があります。
また、保険会社とのやり取りにはある程度の時間や手間がかかるのも現実です。
カードの保険や補償はあくまでも「もしもの備え」です。
過信せず、条件やルールを理解した上で活用することが大切です。
次章では、補償内容を踏まえて、保険重視でカードを選ぶべき人や選び方についてまとめていきます。
まとめ|「もしも」に備えてカード選びも戦略的に

クレジットカードの保険や補償は、使い方次第で本当に頼れるサービスです。
・旅行先でのトラブル
・高額商品の破損や盗難
・カードの不正利用
これらの不安に対して、クレジットカードが“金銭的にも精神的にも”大きな安心を与えてくれることがわかりました。
特に、以下のような方には、補償内容を重視したカード選びがおすすめです。
- 海外旅行や出張が多い人
- 高価な買い物をすることが多い人
- 万が一に備えて安心を確保したい人
また、「自動付帯」と「利用付帯」の違いや補償の上限金額、適用条件を理解しておくことも非常に重要です。
カードのスペックを“使い切る”ためには、知識が欠かせません。
「もしも」のときに後悔しないように、
ぜひあなたのカードにもどんな補償が付帯しているのか、一度チェックしてみてください。
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