はじめに
親から「クレジットカードの暗証番号を忘れたんだけど、どうしたらいい?」と相談された経験はありませんか?
高齢の親世代は、暗証番号の重要性を理解しながらも、長年使っていなかったカードの番号を忘れてしまうこともよくあります。
家族としては「代わりに再発行できるのか?」「サポートしてもいいのか?」と戸惑うケースも多いでしょう。
この記事では、
親がクレジットカードの暗証番号を忘れた場合の対応方法を、
家族の立場からわかりやすく解説します。
- 再設定の流れ
- 家族ができるサポート
- やってはいけない注意点
これらを紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
暗証番号を忘れた場合の基本対応
クレジットカードの暗証番号を忘れてしまった場合でも、ほとんどのカード会社では「再設定」が可能です。
ただし、セキュリティの観点から電話やWebだけで暗証番号を確認することはできません。
基本的には、カード会社に対して本人が「再発行の手続き」を行う必要があります。
対応の流れ(本人が手続きする場合)
- カード会社の会員ページにログイン
- 「暗証番号の再設定」または「カードの再発行」申請
- 本人確認書類の提出
- 新しい暗証番号を設定 or 新しいカードの送付
この手続きは本人以外が代理で行うことは基本的にできません。
たとえ家族であっても、クレジットカードの契約者本人が手続きを行うのが原則です。
家族ができるサポート
クレジットカードの暗証番号を忘れてしまった場合、家族が直接カード会社に問い合わせたり、再設定の手続きを代行することはできません。
しかし、以下のような形でサポートすることは可能です。
サポート例
- カード会社のサポート窓口の電話番号を調べて伝える
- オンラインでの手続き方法を一緒に調べてあげる
- 本人確認書類(運転免許証など)の準備を手伝う
- スマホやPCの操作をサポートする
高齢のご家族が対象である場合、「自分で手続きするのが不安」と感じることもあります。
そのようなときは、本人の意思でカード会社に電話をかける場面に同席してサポートすると安心です。
カード会社ごとの再設定方法の例
クレジットカードの暗証番号を忘れた場合、各カード会社では次のような方法で再設定が可能です。
三井住友カード
- 会員専用サイト「Vpass」からオンライン申請が可能
- ただし、Vpassにログインできない場合は、カスタマーサポートに電話し、郵送による申請書の取り寄せが必要
JCBカード
- 「MyJCB」から再設定申請書を請求可能
- ログイン情報が不明な場合でも、JCBインフォメーションセンターへの電話で申請書を郵送してもらえる
楽天カード
- 「楽天e-NAVI」からオンライン手続きが可能
- ログインIDやパスワードが分からない場合は、楽天カードコンタクトセンターに電話すれば書類での手続き案内を受けられる
補足:実際には「暗証番号が分からない=ログインIDやパスワードも分からない」ケースが多く見られます。そのため、最も確実なのは各カード会社のカスタマーサポートに電話で問い合わせることです。本人確認の上、郵送で再設定用の書類を送ってもらう形が一般的です。
親のクレジットカード情報を把握してもいいの?
暗証番号の再設定を手伝うためには、どうしてもカード番号や登録情報などを把握する場面があります。そこで気になるのが「子どもが親のクレジットカード情報に触れてもよいのか?」という問題です。
結論から言えば、原則としてカードの利用者以外が勝手に操作・使用することはNGです。クレジットカードの利用規約では、カードは契約者本人のみが利用できると明記されています。
ただし、次のようなケースであれば問題視される可能性は低いでしょう:
- 親が高齢で、本人の意思に基づきサポートを依頼されている
- 一緒に電話サポートを受けるなど、本人確認の場に同席している
- 暗証番号の再設定をあくまで補助的に手伝っている(実際の手続きは本人が行う)
とはいえ、暗証番号の入力や設定は、できる限り本人が行うのが理想です。どうしても難しい場合は、本人の許可を得て、一緒に操作するなどの配慮が必要です。
再設定後に気をつけたいこと
暗証番号の再設定が完了した後も、いくつか注意すべきポイントがあります。せっかく手続きを終えても、再び暗証番号が分からなくなったり、トラブルに巻き込まれたりしないよう、以下の点を意識しましょう。
① 新しい暗証番号は「記憶に頼りすぎない」
メモを取らずに覚えようとすると、しばらく使わない間にまた忘れてしまう可能性があります。スマホのメモアプリや、パスワード管理アプリなどに記録しておくのがおすすめです(他人に見られないようロック必須)。
② 誕生日や電話番号などの「推測されやすい番号」は避ける
セキュリティの観点から、簡単に想像できる番号は避けましょう。特に家族間でも生年月日や電話番号は把握されていることが多く、第三者に不正利用されるリスクもあります。
③ 本人しか分からない方法で管理する
紙に書いて財布に入れておくのは紛失リスクがあるため注意が必要です。信頼できる方法で、忘れにくく、他人に知られにくい形での管理を心がけましょう。
まとめ|親のクレジットカード暗証番号忘れも焦らず対応を
親がクレジットカードの暗証番号を忘れてしまっても、再設定はきちんとした手順を踏めば難しくありません。
ただし、本人確認のためにカード情報や本人確認書類、登録電話番号などが必要となるため、家族が手続きを代行することは基本的にできません。
以下の点を押さえておきましょう:
- 再設定は基本的に「カード所有者本人」が行う
- ウェブ手続きができない場合は電話での再発行申請も可能
- 番号を控える際はセキュリティ対策を忘れずに
今回のケースのように、家族が高齢になったりスマホやネットに不慣れな場合は、今後のために「家族でカードの管理方法や再発行の流れを共有しておくこと」も重要です。
焦らず、正しい手順で再設定をサポートしてあげましょう。
次に読む記事|クレジットカードのトラブル対策を知っておこう
暗証番号の忘れに限らず、クレジットカードには思わぬトラブルがつきものです。以下の記事もあわせて読んでおくことで、いざという時の備えになります。
- クレジットカードの不正利用とは?被害にあわないための対策と万が一の対処法
- クレジットカードの暗証番号を変更したい!手続き方法と注意点まとめ
- カード会社に電話する時のポイントとは?スムーズにつながるコツと聞かれる内容
家族のためにも、自分自身のためにも、カードの基本的な知識はしっかり押さえておきましょう。
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